生産管理の職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本【2026年版】
生産管理で働いてきた人の職務経歴書で多いのは、「生産計画の作成、進捗管理に従事」と仕事の名前だけを書く書き方です。生産管理は会社によって仕事の範囲が大きく違うため、それだけでは、どんな製品を、どの範囲まで担当してきたのかが分かりません。
採用担当が職務経歴書で確かめたいのは、扱ってきた製品と工場の規模、担当してきた仕事の範囲、そして納期や在庫をどう改善してきたかの3つです。特に、計画どおりに進まなかったときにどう調整したかは、生産管理の力を示す大切な材料になります。
この記事では、生産管理の職務経歴書の書き方を欄ごとに整理し、見本とあわせて紹介します。
1. 結論:採用担当が見る3つの欄
| 欄 | 書くこと | なぜ見られるか |
|---|---|---|
| 製品と工場 | 製品の種類、作り方(大量・少量多品種)、工場の規模 | 応募先の環境と近いかを判断する |
| 担当の範囲 | 計画、材料の手配、進み具合の管理、在庫の管理のどこまでか | 入社後に任せられる範囲を判断する |
| 改善と調整 | 納期の遅れを防いだ工夫、在庫を減らした取り組み | 問題を解決できる人かを判断する |
2つ目の「担当の範囲」を、必ずはっきり書いてください。生産管理という同じ名前でも、計画だけを担当する会社もあれば、材料の手配や出荷まで担当する会社もあります。
2. 製品と工場の書き方
| 書く項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 製品の種類 | 自動車の部品(金属の加工品)、食品の包装材 |
| 作り方 | 同じ製品を大量に作る、多くの種類を少しずつ作る |
| 工場の規模 | 従業員 約150名、製造のライン 6本 |
| 取引先 | 完成車のメーカー向け、国内の食品メーカー向け |
| 扱う品目の数 | 担当の品目 約80品目 |
担当の品目の数は、仕事の量を示す分かりやすい数字です。何品目を担当していたかを書くと、採用担当が仕事の大きさを想像しやすくなります。
3. 担当の範囲と数字の作り方
| 仕事 | 使える数字の例 |
|---|---|
| 生産の計画 | 月の計画の作成(約80品目)、計画どおりに作れた割合 |
| 材料の手配 | 取引先 約20社への発注、材料の欠品の件数 |
| 進み具合の管理 | 納期を守れた割合 98% |
| 在庫の管理 | 在庫の量を、何日分から何日分に減らしたか |
| 出荷の調整 | 急な注文への対応の件数 |
数字は必ず事実だけを書き、面接で説明できる範囲にとどめてください。取引先の名前や、外に出してはいけない数字は書かないようにしてください。
4. 改善と調整の書き方
ビフォー 「納期を守るため、関係する部署と調整しました。」
アフター 「材料の届く日の遅れで、製造が止まることが月に数回ありました。主な材料の取引先5社と、週に一度、届く予定を確かめ合う仕組みを作り、遅れそうなときは製造の順番を入れ替えるようにしました。その結果、材料の遅れで製造が止まることがほとんどなくなりました。」
「調整しました」で終わらせず、何をどう変えたかを書くと、生産管理の力が具体的に伝わります。
5. 見本①:生産管理から生産管理へ
職務要約
株式会社○○(従業員約150名、自動車の部品の製造)にて2年間、生産管理を担当。約80品目の月の生産計画の作成と、材料の手配、進み具合の管理を行いました。主な取引先と届く予定を確かめ合う仕組みを作り、材料の遅れで製造が止まることを減らしました。納期を守れた割合 98%。
職務経歴
2024年4月〜現在 株式会社○○ 生産管理課(5名)
・担当:自動車の部品 約80品目(多くの種類を少しずつ作る形)
・業務:月の生産計画の作成、材料の発注(取引先 約20社)、進み具合の管理
・実績:納期を守れた割合 98%
・工夫:主な取引先5社と週に一度、届く予定を確かめ合う仕組みを作成
・使ったもの:生産管理の仕組み、表計算のソフト
見本の社名や数字は架空のものです。必ず自分の実際の経験に置き換えてください。
6. 見本②:製造の現場から生産管理へ
職務要約
株式会社○○(食品の包装材の製造)にて2年間、製造のラインで機械の操作と品質の確認を担当。2年目からはラインの班の中で、作業の順番を決める役を任されました。段取りの替えにかかる時間を減らす工夫を提案した経験を生かし、生産管理として工場全体の流れを整える仕事に挑戦したいと考えています。
職務経歴
2024年4月〜現在 株式会社○○ 製造部
・業務:包装材の製造のラインでの機械の操作、品質の確認
・役割:班の作業の順番の決定(2年目〜)
・工夫:似た製品を続けて作る順番を提案し、段取りの替えの回数を減らした
・資格:フォークリフトの運転の資格
製造の現場から生産管理に移る場合は、作業の順番や段取りを考えた経験を前に出すと、生産管理への近さが伝わります。
7. 落ちる書き方5つ
| 落ちる書き方 | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 仕事の名前だけを書く | 担当の範囲が分からない | 計画・手配・管理のどこまでかを書く |
| 製品と工場を書いていない | 応募先の環境と比べられない | 製品、作り方、規模を書く |
| 「調整しました」だけ | 工夫が見えない | 何をどう変えたかを書く |
| 取引先の名前を書く | 情報の扱いが心配される | 業種や規模で書く |
| 社内の呼び名をそのまま書く | 採用担当に伝わらない | 一般的な言葉に直す |
8. 面接で深掘りされる3か所
| 深掘りされる点 | 聞かれ方の例 | 準備 |
|---|---|---|
| 調整の経験 | 納期に間に合わないとき、どうしましたか | 誰と、何を、どう調整したか |
| 改善 | その仕組みはどうやって作ったのですか | 変える前と後の流れ |
| 職場を変える理由 | なぜ前の会社を辞めるのですか | 学んだことと、次に深めたいこと |
提出前に見直す5つの点
- 製品、作り方、工場の規模を書けているか。
- 担当の範囲をはっきり書けているか。
- 品目の数や納期を守れた割合など、数字を入れているか。
- 改善と調整を、行動と結果で書けているか。
- 取引先の名前や、外に出してはいけない数字を書いていないか。
よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 生産管理の仕事はどこも同じ | 担当の範囲が会社ごとに大きく違うので、範囲を書くことが大切 |
| 大きな改善でないと書けない | 確かめ合う仕組みを作った、などの小さな改善でも伝わる |
| 製品が違う業界には移れない | 計画と調整の力は、製品が変わっても使える |
| 現場の経験は生産管理に関係ない | 作業の順番や段取りを考えた経験は、強い材料になる |
生産管理は、製造、品質、購買、営業など、多くの部署の間に立つ仕事です。どの部署と、どんな頻度でやりとりしていたかを書くと、調整の力がより具体的に伝わります。
9. よくある質問
担当の範囲が狭かった場合はどう書けばよいですか
担当した範囲を正直に書き、その中で工夫したことを丁寧に書いてください。範囲が狭くても、深く関わった経験は伝わります。
数字が出せません
担当の品目の数や、取引先の数など、仕事の量を示す数字を探してください。見つからない場合は、具体的な工夫を丁寧に書けば伝わります。
製品が違う業界に応募する場合は何を書けばよいですか
計画を立てる力、関係する部署と調整する力、在庫を管理する力など、製品が変わっても使える力を前に出してください。
品質管理や生産技術の経験も少しあります
職務経歴の中に、担当した期間と内容を分けて書いてください。生産管理と組み合わせた経験は、強みとして読まれます。
職務経歴書は何枚がよいですか
1〜2枚が目安です。経験が短い第二新卒であれば、1枚にまとめても十分に伝わります。
使った仕組みの名前は書いたほうがよいですか
書いて構いません。名前だけでなく、計画や発注にどう使っていたかを添えると、応募先での立ち上がりの早さが伝わります。
資格はどこに書けばよいですか
職務経歴書の最後に「資格」の欄を作り、正式な名前と取得の年月を書いてください。履歴書の内容とそろえることも大切です。
自己PR欄と職務経歴の内容が重なってもよいですか
重なっても構いませんが、職務経歴では事実を、自己PR欄では身につけた力と入社後の生かし方を中心に書き分けてください。
10. まとめ:今日やる3つのこと
今日やる3つのこと
① 製品、作り方、工場の規模、担当の品目の数を書き出す
② 計画・手配・管理のうち、担当した範囲をはっきりさせる
③ 納期や在庫の改善、調整の経験を一つ、行動と結果で書く
生産管理の職務経歴書は、製品と工場・担当の範囲・改善と調整の3つを具体的に書くと、仕事の中身が伝わります。
この先、読むべき記事
- 職務経歴書の書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の見本を探す(職種別の職務経歴書)
- 生産管理の自己PR|第二新卒の例文6パターンと納期と在庫の数字化(生産管理の自己PR)
- 生産管理の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方(生産管理の面接)
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。