業界・職種研究

再生可能エネルギー業界へ転職する|第二新卒が事業の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月17日 読了 約11分
再生可能エネルギー業界へ転職する|第二新卒が事業の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】

再生可能エネルギー業界は、太陽の光や風、水の流れなど、なくならない自然の力を使って電気をつくる業界です。環境への関心が高まる中で、仕事として関わりたいと考える人も増えています。

この業界の仕事は、発電所をつくる場所を探すところから、建てる、動かす、電気を売るところまで、長い流れの中のどこかを担うものです。技術者だけでなく、土地の交渉や営業、事務など、文系の第二新卒が入りやすい職種もあります。

この記事では、発電所ができるまでの流れ、業界の分かれ方、入りやすい職種、確認する7項目を整理します。

1. 結論:押さえるべきは3点

押さえること内容
発電の種類太陽光、風力、水力、地熱、木などを燃やす発電など
事業の流れ場所探し、許可の手続き、建設、運転と保守、電気の販売
入り口の職種営業、土地の担当、事務、保守の担当など

一つの発電所ができるまでには、長い時間と多くの人が関わります。自分が流れのどこに関わりたいかを考えると、会社を選びやすくなります。

2. 業界の分かれ方

立場主な仕事
発電所をつくる会社(開発)場所を探し、計画を立て、発電所をつくる
建設・工事の会社発電所の設備を設置する
運転・保守の会社発電所が止まらないよう点検や修理をする
電気を売る会社つくった電気を家庭や会社に売る
設備を作る会社太陽光の板や関連する機器を作る
家庭や会社に設置する会社屋根などに太陽光の設備を設置する

家庭や会社の屋根に設備を設置する会社は、営業職の募集が比較的多い分野です。一方、大きな発電所をつくる会社では、土地や許可の手続きに関わる仕事も多くあります。

3. 発電所ができるまでの流れ

流れ内容
場所探し発電に向いた土地や屋根を探す
地域や地主との話し合い土地を借りたり買ったりする交渉、地域への説明
許可の手続き国や自治体への申請、電気を送る仕組みへの接続の手続き
建設設備を設置する
運転と保守点検や修理をして、長く動かし続ける
電気の販売つくった電気を売る

地域や地主との話し合いは、この業界ならではの大切な仕事です。相手の不安を聞き、丁寧に説明する力が求められます。

4. 文系でも入りやすい職種

職種仕事の内容向いている人
営業(家庭・会社向け)太陽光の設備や電気の契約を提案する人に提案するのが好きな人
土地の担当土地を探し、地主と話し合う粘り強く人と話せる人
事務・手続きの担当許可の申請や契約の書類づくり正確に書類を扱える人
保守の担当発電所の点検、修理の手配機械や現場の仕事が好きな人
電気の販売の顧客対応契約や料金の問い合わせ対応相手の話を聞くのが得意な人

5. 前職別の入り方

前職生きる経験狙いやすい職種
営業提案する力、目標に向けた行動家庭・会社向けの営業
不動産土地の知識、地主との交渉土地の担当
事務正確な書類の処理手続きの担当
設備・電気の仕事現場の経験、資格保守の担当、工事の管理
コールセンター問い合わせ対応電気の販売の顧客対応

不動産の経験は、土地の担当として生きることが多いです。土地の調べ方や、地主との話し合いの経験があれば、志望動機につなげてください。

6. 働き方の特徴

特徴内容
出張が多い職種がある土地の担当や保守の担当は、地方の発電所に行くことがある
長い期間の仕事一つの発電所ができるまで、長い時間がかかることが多い
決まりの変化国の制度や決まりが変わることがあり、学び続けることが求められる
屋外の仕事保守や工事の仕事は、屋外での作業がある

働き方は会社や職種によって大きく違います。出張の頻度や勤務地は、応募先に確かめてください。

7. 確認する7項目

  1. その会社は流れのどこを担っているか。
  2. 扱っている発電の種類は何か。
  3. 自分が担当する仕事の中身は何か。
  4. 出張や勤務地はどうなるか。
  5. 必要な資格や、入社後に取る資格はあるか。
  6. 国の制度の変化に、会社がどう向き合っているか。
  7. 入社後に、どんな研修や教わる機会があるか。

応募前に見直す5つの点

  1. 応募先が流れのどこを担っているかを言えるか。
  2. なぜこの業界なのかを、自分の言葉で話せるか。
  3. 前職の経験が、どの職種で生きるかを言えるか。
  4. 出張や屋外の仕事について、自分の考えを整理したか。
  5. 働き方の気になる点を、質問として用意したか。

8. 面接で聞かれることと答え方

聞かれること答え方のポイント
なぜ再生可能エネルギーの業界なのですか環境への関心だけでなく、自分の経験が生きる理由を添える
当社の事業をどう理解していますか流れのどこを担う会社かを、自分の言葉で
地方への出張はできますかできる範囲を正直に伝える
粘り強く交渉した経験は前職で、相手の不安を聞いて進めた経験

「環境に関わりたい」という思いだけでは、志望動機として弱くなりがちです。自分の経験がこの業界のどこで生きるかを、具体的に話してください。

よくある思い込みと実際

思い込み実際
理系でないと入れない営業、土地の担当、事務など、文系が入りやすい職種もある
環境への思いがあれば十分自分の経験が生きる理由も求められる
どの会社も同じ仕事流れのどこを担うかで、仕事の中身は大きく違う

業界を調べるときの手がかり

調べる場所分かること
会社のホームページ扱う発電の種類、つくった発電所の例
会社の採用ページ職種ごとの仕事の中身
求人票勤務地、出張の頻度、必要な資格

9. よくある質問

文系でも入れますか

入れる職種があります。営業、土地の担当、事務、顧客対応などは、文系の第二新卒も多く働いています。

電気の資格は必要ですか

職種によって違います。保守や工事の仕事では資格が求められることがありますが、営業や事務では必須でないことが多いです。必要な資格は求人票で確かめてください。

国の制度が変わると、会社は大丈夫ですか

制度の変化は業界に影響を与えることがあります。応募先が制度の変化にどう向き合っているかを、面接で聞いてみるのも一つの方法です。

出張は多いですか

土地の担当や保守の担当は、出張がある場合があります。頻度は会社や職種によって違うので、応募先に確かめてください。

家庭向けの営業はどんな仕事ですか

家庭に太陽光の設備や電気の契約を提案する仕事です。訪問や問い合わせへの対応など、会社によって進め方が違います。

環境への思いは志望動機に書いてよいですか

書いて構いませんが、それだけでなく、自分の経験がこの業界でどう生きるかを添えてください。

屋外の仕事が苦手です

営業、事務、顧客対応など、屋内の仕事が中心の職種もあります。仕事の中身を求人票で確かめてください。

将来どんな仕事に広がりますか

営業から事業の企画、土地の担当から開発の責任者など、広がる道があります。どんな道があるかは、応募先に確かめてください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

今週やる3つのこと

① 気になる会社が、発電所ができるまでの流れのどこを担っているかを確かめる

② 前職の経験が、どの職種で生きるかを整理する

③ 環境への思いに、自分の経験が生きる理由を添えて志望動機を考える

※ 出張や勤務地、必要な資格は会社ごとに違うため、応募先で確かめてください

再生可能エネルギー業界は、長い流れの中で多くの職種が関わる業界です。流れのどこに関わりたいかを考えて、会社を選んでください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。