建設コンサルタント業界へ転職する|第二新卒が仕事の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】
建設コンサルタント業界は、道路や橋、川の堤防、上下水道など、国や自治体がつくる公共の施設の計画や設計を担う業界です。実際に工事をするのはゼネコンなどの建設会社ですが、その前の「何を、どこに、どうつくるか」を考えるのが建設コンサルタントの仕事です。
一般の人にはなじみが薄い業界ですが、暮らしを支える施設を長い目で考える、社会とのつながりが強い仕事です。技術者が中心の業界ですが、事務や営業、図面の作成などの職種もあります。
この記事では、ゼネコンとの違い、仕事の流れ、分野の分かれ方、入りやすい職種、確認する7項目を整理します。
1. 結論:押さえるべきは3点
| 押さえること | 内容 |
|---|---|
| 主なお客様 | 国や自治体など、公共の施設をつくる側 |
| 仕事の中身 | 調査、計画、設計、工事の管理の手伝い、施設の点検 |
| 入り口の職種 | 技術者(補助を含む)、図面の作成、事務、営業など |
建設コンサルタントは「つくる」より前の「考える」を担う仕事です。現場で工事をする仕事とは、働き方も求められる力も違います。
2. ゼネコンとの違い
| 項目 | 建設コンサルタント | ゼネコン(建設会社) |
|---|---|---|
| 主な仕事 | 調査、計画、設計 | 工事をする |
| 主なお客様 | 国や自治体 | 国や自治体、民間の会社 |
| 働く場所 | 事務所が中心、調査で現場に行く | 工事の現場が中心 |
| 成果物 | 報告書や図面 | 完成した建物や施設 |
事務所で報告書や図面をつくる時間が長いのが、建設コンサルタントの特徴です。現場に出る時間は、調査や打ち合わせが中心になります。
3. 仕事の流れ
| 流れ | 内容 |
|---|---|
| 仕事を受ける | 国や自治体が出す仕事に応募し、選ばれる |
| 調査 | 地形や交通の量、地盤などを調べる |
| 計画 | 何を、どこに、どうつくるかを考える |
| 設計 | 図面や報告書をつくる |
| 工事の手伝い | 工事が計画どおり進むよう、発注者を手伝う |
| 点検・維持 | 古くなった施設を点検し、直す計画を立てる |
古くなった橋やトンネルの点検の仕事は、これから大切になる分野の一つと言われています。新しくつくるだけでなく、今ある施設を長く使う仕事も多くあります。
4. 分野の分かれ方
| 分野 | 主な仕事 |
|---|---|
| 道路・交通 | 道路や交差点の計画、交通の調査 |
| 橋・トンネル | 橋やトンネルの設計、点検 |
| 河川・防災 | 川の堤防、災害への備えの計画 |
| 上下水道 | 水道や下水道の計画と設計 |
| 都市計画・まちづくり | まち全体の計画、公園や駅前の整備 |
| 環境 | 工事が自然に与える影響の調査 |
5. 文系でも入りやすい職種と前職別の入り方
| 職種 | 仕事の内容 | 生きる前職の経験 |
|---|---|---|
| 技術者の補助 | 調査の手伝い、資料の整理 | 理系の学び、正確な作業 |
| 図面の作成 | 図面ソフトで図面をつくる | 図面作成の仕事の経験 |
| 事務 | 入札の書類、契約、経理 | 事務、経理の経験 |
| 営業 | 国や自治体の情報を集め、仕事を受ける準備をする | 営業の経験、調べる力 |
| まちづくりの担当 | 地域の人との話し合いの準備や進行 | 人と話す仕事、企画の経験 |
技術者として働くには、理系の学びや資格が求められることが多いです。文系の場合は、事務や営業、図面の作成から入る道を探すのが現実的です。
6. 働き方の特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 年度末が忙しい | 国や自治体の仕事は、年度末に締め切りが集まりやすい |
| 事務所での仕事が中心 | 報告書や図面をつくる時間が長い |
| 資格が大切 | 技術者は、資格を取ることで任される仕事が広がる |
| 社会とのつながり | 暮らしを支える施設に、長く関わる |
年度末の忙しさは、この業界でよく聞かれる特徴です。繁忙期の働き方は、応募先に確かめてください。
7. 確認する7項目
- 会社が得意とする分野は何か。
- 自分が担当する仕事の中身は何か。
- 技術者として働く場合、必要な資格は何か。
- 入社後に資格を取るための支えはあるか。
- 年度末の働き方はどうなるか。
- 調査などで出張はあるか。
- 入社後に、どんな研修や教わる機会があるか。
応募前に見直す5つの点
- ゼネコンとの違いを、自分の言葉で説明できるか。
- 応募先の得意な分野を調べたか。
- 前職の経験が、どの職種で生きるかを言えるか。
- 年度末の忙しさについて、自分の考えを整理したか。
- 資格についての考えを話せるか。
8. 面接で聞かれることと答え方
| 聞かれること | 答え方のポイント |
|---|---|
| なぜ建設コンサルタントなのですか | 暮らしを支える施設を考える仕事に関わりたい理由と、自分の経験 |
| ゼネコンとの違いは分かっていますか | 考える仕事と、つくる仕事の違いを自分の言葉で |
| 資格を取る気はありますか | 取りたい資格と、学ぶ計画 |
| 忙しい時期に対応できますか | できる範囲を正直に伝える |
よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 工事の現場で働く仕事 | 事務所で考える仕事が中心 |
| 文系はまったく入れない | 事務、営業、図面の作成など、入れる職種もある |
| 新しくつくる仕事だけ | 今ある施設の点検や維持の仕事も多い |
業界を調べるときの手がかり
| 調べる場所 | 分かること |
|---|---|
| 会社のホームページ | 得意な分野、手がけた仕事の例 |
| 会社の採用ページ | 職種ごとの仕事の中身、資格を取る支え |
| 国や自治体のホームページ | どんな公共の工事が計画されているか |
| 求人票 | 勤務地、年度末の働き方、必要な資格 |
手がけた仕事の例を見ると、その会社の得意な分野が分かります。自分が関わりたい分野と重なる会社を探してください。地元の道路や川の工事に関わった会社を調べてみるのも、志望動機を考える手がかりになります。
9. よくある質問
文系でも入れますか
技術者として入るのは難しい場合が多いですが、事務、営業、図面の作成などの職種があります。求人票で職種を確かめてください。
必要な資格はありますか
技術者として働く場合は、仕事を任されるうえで資格が大切になります。必要な資格は職種や会社によって違うので、応募先に確かめてください。
年度末はどのくらい忙しいですか
会社や担当する仕事によって違います。年度末の働き方は、面接などで応募先に確かめてください。
図面ソフトの経験は生きますか
生きます。図面の作成の仕事では、図面ソフトを使った経験が評価されることがあります。
ゼネコンから転職できますか
現場の経験は、工事の手伝いや計画の仕事で生きることがあります。現場で感じたことを、計画にどう生かしたいかを話してください。
出張は多いですか
調査や打ち合わせで出張がある場合があります。頻度は会社や担当によって違うので、応募先に確かめてください。
まちづくりに関わりたいです
都市計画やまちづくりの分野を得意とする会社を探してください。地域の人との話し合いに関わる仕事もあります。
将来どんな仕事に広がりますか
技術者として専門の分野を深める道や、仕事全体をまとめる責任者になる道があります。どんな道があるかは、応募先に確かめてください。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① ゼネコンとの違いを、自分の言葉で説明できるようにする
② 気になる会社の得意な分野を調べる
③ 前職の経験が、どの職種で生きるかを整理する
※ 必要な資格や年度末の働き方は会社ごとに違うため、応募先で確かめてください
建設コンサルタント業界は、暮らしを支える施設を「考える」仕事を担う業界です。自分がどの職種で関われるかを見極めて、会社を選んでください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。