業界・職種研究

建設コンサルタント業界へ転職する|第二新卒が仕事の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月17日 読了 約11分
建設コンサルタント業界へ転職する|第二新卒が仕事の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】

建設コンサルタント業界は、道路や橋、川の堤防、上下水道など、国や自治体がつくる公共の施設の計画や設計を担う業界です。実際に工事をするのはゼネコンなどの建設会社ですが、その前の「何を、どこに、どうつくるか」を考えるのが建設コンサルタントの仕事です。

一般の人にはなじみが薄い業界ですが、暮らしを支える施設を長い目で考える、社会とのつながりが強い仕事です。技術者が中心の業界ですが、事務や営業、図面の作成などの職種もあります。

この記事では、ゼネコンとの違い、仕事の流れ、分野の分かれ方、入りやすい職種、確認する7項目を整理します。

1. 結論:押さえるべきは3点

押さえること内容
主なお客様国や自治体など、公共の施設をつくる側
仕事の中身調査、計画、設計、工事の管理の手伝い、施設の点検
入り口の職種技術者(補助を含む)、図面の作成、事務、営業など

建設コンサルタントは「つくる」より前の「考える」を担う仕事です。現場で工事をする仕事とは、働き方も求められる力も違います。

2. ゼネコンとの違い

項目建設コンサルタントゼネコン(建設会社)
主な仕事調査、計画、設計工事をする
主なお客様国や自治体国や自治体、民間の会社
働く場所事務所が中心、調査で現場に行く工事の現場が中心
成果物報告書や図面完成した建物や施設

事務所で報告書や図面をつくる時間が長いのが、建設コンサルタントの特徴です。現場に出る時間は、調査や打ち合わせが中心になります。

3. 仕事の流れ

流れ内容
仕事を受ける国や自治体が出す仕事に応募し、選ばれる
調査地形や交通の量、地盤などを調べる
計画何を、どこに、どうつくるかを考える
設計図面や報告書をつくる
工事の手伝い工事が計画どおり進むよう、発注者を手伝う
点検・維持古くなった施設を点検し、直す計画を立てる

古くなった橋やトンネルの点検の仕事は、これから大切になる分野の一つと言われています。新しくつくるだけでなく、今ある施設を長く使う仕事も多くあります。

4. 分野の分かれ方

分野主な仕事
道路・交通道路や交差点の計画、交通の調査
橋・トンネル橋やトンネルの設計、点検
河川・防災川の堤防、災害への備えの計画
上下水道水道や下水道の計画と設計
都市計画・まちづくりまち全体の計画、公園や駅前の整備
環境工事が自然に与える影響の調査

5. 文系でも入りやすい職種と前職別の入り方

職種仕事の内容生きる前職の経験
技術者の補助調査の手伝い、資料の整理理系の学び、正確な作業
図面の作成図面ソフトで図面をつくる図面作成の仕事の経験
事務入札の書類、契約、経理事務、経理の経験
営業国や自治体の情報を集め、仕事を受ける準備をする営業の経験、調べる力
まちづくりの担当地域の人との話し合いの準備や進行人と話す仕事、企画の経験

技術者として働くには、理系の学びや資格が求められることが多いです。文系の場合は、事務や営業、図面の作成から入る道を探すのが現実的です。

6. 働き方の特徴

特徴内容
年度末が忙しい国や自治体の仕事は、年度末に締め切りが集まりやすい
事務所での仕事が中心報告書や図面をつくる時間が長い
資格が大切技術者は、資格を取ることで任される仕事が広がる
社会とのつながり暮らしを支える施設に、長く関わる

年度末の忙しさは、この業界でよく聞かれる特徴です。繁忙期の働き方は、応募先に確かめてください。

7. 確認する7項目

  1. 会社が得意とする分野は何か。
  2. 自分が担当する仕事の中身は何か。
  3. 技術者として働く場合、必要な資格は何か。
  4. 入社後に資格を取るための支えはあるか。
  5. 年度末の働き方はどうなるか。
  6. 調査などで出張はあるか。
  7. 入社後に、どんな研修や教わる機会があるか。

応募前に見直す5つの点

  1. ゼネコンとの違いを、自分の言葉で説明できるか。
  2. 応募先の得意な分野を調べたか。
  3. 前職の経験が、どの職種で生きるかを言えるか。
  4. 年度末の忙しさについて、自分の考えを整理したか。
  5. 資格についての考えを話せるか。

8. 面接で聞かれることと答え方

聞かれること答え方のポイント
なぜ建設コンサルタントなのですか暮らしを支える施設を考える仕事に関わりたい理由と、自分の経験
ゼネコンとの違いは分かっていますか考える仕事と、つくる仕事の違いを自分の言葉で
資格を取る気はありますか取りたい資格と、学ぶ計画
忙しい時期に対応できますかできる範囲を正直に伝える

よくある思い込みと実際

思い込み実際
工事の現場で働く仕事事務所で考える仕事が中心
文系はまったく入れない事務、営業、図面の作成など、入れる職種もある
新しくつくる仕事だけ今ある施設の点検や維持の仕事も多い

業界を調べるときの手がかり

調べる場所分かること
会社のホームページ得意な分野、手がけた仕事の例
会社の採用ページ職種ごとの仕事の中身、資格を取る支え
国や自治体のホームページどんな公共の工事が計画されているか
求人票勤務地、年度末の働き方、必要な資格

手がけた仕事の例を見ると、その会社の得意な分野が分かります。自分が関わりたい分野と重なる会社を探してください。地元の道路や川の工事に関わった会社を調べてみるのも、志望動機を考える手がかりになります。

9. よくある質問

文系でも入れますか

技術者として入るのは難しい場合が多いですが、事務、営業、図面の作成などの職種があります。求人票で職種を確かめてください。

必要な資格はありますか

技術者として働く場合は、仕事を任されるうえで資格が大切になります。必要な資格は職種や会社によって違うので、応募先に確かめてください。

年度末はどのくらい忙しいですか

会社や担当する仕事によって違います。年度末の働き方は、面接などで応募先に確かめてください。

図面ソフトの経験は生きますか

生きます。図面の作成の仕事では、図面ソフトを使った経験が評価されることがあります。

ゼネコンから転職できますか

現場の経験は、工事の手伝いや計画の仕事で生きることがあります。現場で感じたことを、計画にどう生かしたいかを話してください。

出張は多いですか

調査や打ち合わせで出張がある場合があります。頻度は会社や担当によって違うので、応募先に確かめてください。

まちづくりに関わりたいです

都市計画やまちづくりの分野を得意とする会社を探してください。地域の人との話し合いに関わる仕事もあります。

将来どんな仕事に広がりますか

技術者として専門の分野を深める道や、仕事全体をまとめる責任者になる道があります。どんな道があるかは、応募先に確かめてください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

今週やる3つのこと

① ゼネコンとの違いを、自分の言葉で説明できるようにする

② 気になる会社の得意な分野を調べる

③ 前職の経験が、どの職種で生きるかを整理する

※ 必要な資格や年度末の働き方は会社ごとに違うため、応募先で確かめてください

建設コンサルタント業界は、暮らしを支える施設を「考える」仕事を担う業界です。自分がどの職種で関われるかを見極めて、会社を選んでください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。