第二新卒の基本

新卒1年目で転職したいとき|第二新卒として動けるかと、辞める前に確かめる5つのこと【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月16日 読了 約11分
新卒1年目で転職したいとき|第二新卒として動けるかと、辞める前に確かめる5つのこと【2026年版】

入社して1年もたたないうちに、「この会社で続けていけるだろうか」と悩む人は少なくありません。思っていた仕事と違った、職場が合わない、体力的にきつい、と理由はさまざまです。

新卒1年目で転職することは、決して珍しいことではなく、第二新卒として採用する会社も多くあります。大切なのは、勢いで辞めるのではなく、何が合わないのかを整理し、次に同じことが起きないよう準備して動くことです。

この記事では、1年目でも転職できるか、採用する側の見方、辞める前に確かめる5つのこと、伝え方を整理します。心や体の不調がある場合は、転職の判断より先に、休むことや専門の窓口への相談を優先してください。

1. 結論:1年目でも転職はできる。ただし理由の整理が先

考えること内容
転職できるか第二新卒として採用する会社は多く、1年目でも転職は可能
何が合わないか仕事の中身か、職場の環境か、働き方か、を分ける
社内で解決できるか異動や相談で解決できる悩みかを確かめる
次に何を求めるか同じ理由で辞めないために、次の職場で確かめることを決める

1年目の転職で一番大切なのは、「次は長く働けそうだ」と採用する側に思ってもらえることです。そのためには、辞める理由と次に求めることが、筋の通った形でつながっている必要があります。

2. 採用する側の見方

採用する側が気にすること伝えたいこと
またすぐに辞めないか辞めた理由と、次の職場で確かめたこと
社会人の基本が身についているか短い期間でも身についたこと
何がしたいのか次の職場でやりたいこと

第二新卒の採用では、経験の長さより、これからの伸びしろが見られます。1年目の短い経験でも、身についたことと、次に取り組みたいことを具体的に話せれば、十分に評価されます。

3. 辞める前に確かめる5つのこと

  1. 何が合わないのかを書き出す。仕事の中身、職場の人間関係、働き方(時間・場所)、給与のどれかを分けて書く。
  2. 社内で解決できるか考える。上司への相談、異動の希望、働き方の変更で解決できる悩みかを確かめる。
  3. 時期によるものかを考える。入社直後の慣れない時期だけのつらさか、続く問題かを分ける。
  4. 次に求めることを決める。次の職場で、同じ理由で辞めないために何を確かめるかを書く。
  5. お金と生活の準備を確かめる。次が決まるまでの生活費や、退職後の手続きを確かめる。

入社して数か月は、誰でも慣れない時期です。仕事を覚えるにつれて楽になる悩みもあるので、3つ目の確かめは特に大切です。一方で、心や体に不調が出ている場合は、無理に続ける必要はありません。

4. 在職中に動くか、辞めてから動くか

動き方良い点注意すること
在職中に動く収入が途切れない。焦らずに選べる時間の確保が大変
辞めてから動く時間に余裕がある。面接の日程を合わせやすい収入が途切れる。空白期間が長くなると焦りやすい

迷ったら、在職中に動き始めることをおすすめします。ただし、心や体の不調が強く、働き続けるのが難しい場合は、先に休むことを優先してください。

5. 書類での伝え方

書く場所書き方
職務経歴書の業務研修で学んだこと、担当した業務を細かく分けて書く
職務経歴書の工夫短い期間でも、自分で工夫したことを一行入れる
退職理由書く場合は1〜2行で、事実と次への意欲だけを書く
自己PR身についたことと、次の職場でやりたいことを書く

在籍期間は、短く見せたくても正確に書いてください。期間をあいまいにすると、経歴詐称と受け取られるおそれがあります。

6. 面接での伝え方

(例・架空)入社して営業に配属されましたが、新規の開拓が中心で、お客様と長く関わる仕事がしたいという気持ちが強くなりました。上司に相談し、既存のお客様の担当を一部任せてもらいましたが、会社の方針で新規の開拓が中心であることは変わりませんでした。次の職場では、担当制でお客様と長く関われる仕事をしたいと考え、担当制の貴社を志望しています。

伝え方のポイント理由
合わなかったことを一言で長く話すと不満に聞こえる
社内で試したことを添えるすぐに辞めたのではないと伝わる
次に求めることを具体的に同じ理由で辞めないと伝わる
応募先との接点を話すなぜこの会社なのかが伝わる

7. 避けたい動き方5つ

避けたい動き方何が問題か代わりにすること
理由を整理せずに辞める次も同じ理由で辞めやすい何が合わないかを書き出す
今の会社の反対の会社を選ぶ別の不満が出ることがある次に求めることで選ぶ
面接で前職の不満を話す後ろ向きな印象になる次にやりたいことを中心に話す
在籍期間をあいまいにする経歴詐称になるおそれがある正確に書く
焦って最初の内定に決める条件を確かめずに入社してしまう労働条件通知書を確かめる

8. 転職先を選ぶときに確かめること

  1. 辞めた理由になったことが、次の職場では起きないか。
  2. 第二新卒や未経験の人を受け入れた実績があるか。
  3. 入社後の研修や、教え方の仕組みがあるか。
  4. 配属や勤務地が、入社前にどこまで決まっているか。
  5. 労働条件通知書の内容が、面接で聞いた話と合っているか。

辞めた理由になったことを、面接で確かめる質問を用意しておくと安心です。たとえば、配属が理由なら「配属はいつ、どのように決まりますか」と聞くと、同じことが起きないかを確かめられます。

合わない理由別の考え方

合わない理由まず試すこと転職を考えるとき
仕事の中身上司に、担当の幅や異動の可能性を相談する会社の中で、やりたい仕事に近づく道がないとき
人間関係相談できる人を一人見つける。必要なら人事に相談する相談しても状況が変わらないとき
働き方(時間・休日)勤務の記録をつけ、上司や人事に相談する会社の働き方の仕組みが変わらないとき
給与評価の仕組みと、昇給の目安を確かめる数年先の見通しでも、生活が成り立たないとき

理由によって、まず試すことが違います。社内で試したことがあると、面接でも「すぐに辞めたのではない」と伝えやすくなります。

9. よくある質問

新卒1年目で転職すると、不利になりますか

1年目の転職は珍しくなく、第二新卒として採用する会社も多くあります。辞めた理由と次に求めることが筋の通った形で話せれば、不利になるとは限りません。

「せめて3年は続けるべき」と言われました

3年続けることに意味がある場合もありますが、合わない環境で無理に続けることが良いとは限りません。何が合わないのかを整理したうえで、自分で判断してください。

研修期間しかなく、経験がありません

研修で学んだことと、そこで取り組んだことを具体的に書けば、書類は作れます。第二新卒の採用では、経験の長さより伸びしろが見られます。

辞めたことを親に言いにくいです

伝える前に、辞める理由と次の予定を整理しておくと、話しやすくなります。親に転職を伝えるときの記事も参考にしてください。

体調を崩しているのですが、転職活動をしてもよいですか

体調が優れない場合は、転職の判断より先に、休むことを優先してください。医療機関や専門の相談窓口に相談することも考えてください。

2社目も合わなかったらどうしようと不安です

不安は自然なことです。辞めた理由を整理し、次の職場で確かめることを決めておくと、同じことが起きる可能性を減らせます。

転職エージェントは使えますか

第二新卒向けのサービスを中心に、1年目の人の相談に乗るエージェントも多くあります。辞めるかどうか迷っている段階でも、相談はできます。

退職を言い出せません

退職を言い出せないときの進め方を、別の記事で整理しています。伝える相手、場所、言い方を先に決めておくと、切り出しやすくなります。

10. まとめ:今週やる3つのこと

今週やる3つのこと

① 何が合わないのかを、仕事の中身・環境・働き方・給与に分けて書き出す

② 社内で解決できる悩みかを考え、必要なら上司に相談する

③ 次の職場で確かめることを3つ決める

※ 心や体の不調がある場合は、転職の判断より先に休むこと、専門の窓口に相談することを優先してください

新卒1年目でも、理由を整理して動けば、転職は十分にできます。勢いで辞めるのではなく、次は長く働ける職場を選ぶための準備から始めてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。