新卒1年目で転職したいとき|第二新卒として動けるかと、辞める前に確かめる5つのこと【2026年版】
入社して1年もたたないうちに、「この会社で続けていけるだろうか」と悩む人は少なくありません。思っていた仕事と違った、職場が合わない、体力的にきつい、と理由はさまざまです。
新卒1年目で転職することは、決して珍しいことではなく、第二新卒として採用する会社も多くあります。大切なのは、勢いで辞めるのではなく、何が合わないのかを整理し、次に同じことが起きないよう準備して動くことです。
この記事では、1年目でも転職できるか、採用する側の見方、辞める前に確かめる5つのこと、伝え方を整理します。心や体の不調がある場合は、転職の判断より先に、休むことや専門の窓口への相談を優先してください。
1. 結論:1年目でも転職はできる。ただし理由の整理が先
| 考えること | 内容 |
|---|---|
| 転職できるか | 第二新卒として採用する会社は多く、1年目でも転職は可能 |
| 何が合わないか | 仕事の中身か、職場の環境か、働き方か、を分ける |
| 社内で解決できるか | 異動や相談で解決できる悩みかを確かめる |
| 次に何を求めるか | 同じ理由で辞めないために、次の職場で確かめることを決める |
1年目の転職で一番大切なのは、「次は長く働けそうだ」と採用する側に思ってもらえることです。そのためには、辞める理由と次に求めることが、筋の通った形でつながっている必要があります。
2. 採用する側の見方
| 採用する側が気にすること | 伝えたいこと |
|---|---|
| またすぐに辞めないか | 辞めた理由と、次の職場で確かめたこと |
| 社会人の基本が身についているか | 短い期間でも身についたこと |
| 何がしたいのか | 次の職場でやりたいこと |
第二新卒の採用では、経験の長さより、これからの伸びしろが見られます。1年目の短い経験でも、身についたことと、次に取り組みたいことを具体的に話せれば、十分に評価されます。
3. 辞める前に確かめる5つのこと
- 何が合わないのかを書き出す。仕事の中身、職場の人間関係、働き方(時間・場所)、給与のどれかを分けて書く。
- 社内で解決できるか考える。上司への相談、異動の希望、働き方の変更で解決できる悩みかを確かめる。
- 時期によるものかを考える。入社直後の慣れない時期だけのつらさか、続く問題かを分ける。
- 次に求めることを決める。次の職場で、同じ理由で辞めないために何を確かめるかを書く。
- お金と生活の準備を確かめる。次が決まるまでの生活費や、退職後の手続きを確かめる。
入社して数か月は、誰でも慣れない時期です。仕事を覚えるにつれて楽になる悩みもあるので、3つ目の確かめは特に大切です。一方で、心や体に不調が出ている場合は、無理に続ける必要はありません。
4. 在職中に動くか、辞めてから動くか
| 動き方 | 良い点 | 注意すること |
|---|---|---|
| 在職中に動く | 収入が途切れない。焦らずに選べる | 時間の確保が大変 |
| 辞めてから動く | 時間に余裕がある。面接の日程を合わせやすい | 収入が途切れる。空白期間が長くなると焦りやすい |
迷ったら、在職中に動き始めることをおすすめします。ただし、心や体の不調が強く、働き続けるのが難しい場合は、先に休むことを優先してください。
5. 書類での伝え方
| 書く場所 | 書き方 |
|---|---|
| 職務経歴書の業務 | 研修で学んだこと、担当した業務を細かく分けて書く |
| 職務経歴書の工夫 | 短い期間でも、自分で工夫したことを一行入れる |
| 退職理由 | 書く場合は1〜2行で、事実と次への意欲だけを書く |
| 自己PR | 身についたことと、次の職場でやりたいことを書く |
在籍期間は、短く見せたくても正確に書いてください。期間をあいまいにすると、経歴詐称と受け取られるおそれがあります。
6. 面接での伝え方
(例・架空)入社して営業に配属されましたが、新規の開拓が中心で、お客様と長く関わる仕事がしたいという気持ちが強くなりました。上司に相談し、既存のお客様の担当を一部任せてもらいましたが、会社の方針で新規の開拓が中心であることは変わりませんでした。次の職場では、担当制でお客様と長く関われる仕事をしたいと考え、担当制の貴社を志望しています。
| 伝え方のポイント | 理由 |
|---|---|
| 合わなかったことを一言で | 長く話すと不満に聞こえる |
| 社内で試したことを添える | すぐに辞めたのではないと伝わる |
| 次に求めることを具体的に | 同じ理由で辞めないと伝わる |
| 応募先との接点を話す | なぜこの会社なのかが伝わる |
7. 避けたい動き方5つ
| 避けたい動き方 | 何が問題か | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 理由を整理せずに辞める | 次も同じ理由で辞めやすい | 何が合わないかを書き出す |
| 今の会社の反対の会社を選ぶ | 別の不満が出ることがある | 次に求めることで選ぶ |
| 面接で前職の不満を話す | 後ろ向きな印象になる | 次にやりたいことを中心に話す |
| 在籍期間をあいまいにする | 経歴詐称になるおそれがある | 正確に書く |
| 焦って最初の内定に決める | 条件を確かめずに入社してしまう | 労働条件通知書を確かめる |
8. 転職先を選ぶときに確かめること
- 辞めた理由になったことが、次の職場では起きないか。
- 第二新卒や未経験の人を受け入れた実績があるか。
- 入社後の研修や、教え方の仕組みがあるか。
- 配属や勤務地が、入社前にどこまで決まっているか。
- 労働条件通知書の内容が、面接で聞いた話と合っているか。
辞めた理由になったことを、面接で確かめる質問を用意しておくと安心です。たとえば、配属が理由なら「配属はいつ、どのように決まりますか」と聞くと、同じことが起きないかを確かめられます。
合わない理由別の考え方
| 合わない理由 | まず試すこと | 転職を考えるとき |
|---|---|---|
| 仕事の中身 | 上司に、担当の幅や異動の可能性を相談する | 会社の中で、やりたい仕事に近づく道がないとき |
| 人間関係 | 相談できる人を一人見つける。必要なら人事に相談する | 相談しても状況が変わらないとき |
| 働き方(時間・休日) | 勤務の記録をつけ、上司や人事に相談する | 会社の働き方の仕組みが変わらないとき |
| 給与 | 評価の仕組みと、昇給の目安を確かめる | 数年先の見通しでも、生活が成り立たないとき |
理由によって、まず試すことが違います。社内で試したことがあると、面接でも「すぐに辞めたのではない」と伝えやすくなります。
9. よくある質問
新卒1年目で転職すると、不利になりますか
1年目の転職は珍しくなく、第二新卒として採用する会社も多くあります。辞めた理由と次に求めることが筋の通った形で話せれば、不利になるとは限りません。
「せめて3年は続けるべき」と言われました
3年続けることに意味がある場合もありますが、合わない環境で無理に続けることが良いとは限りません。何が合わないのかを整理したうえで、自分で判断してください。
研修期間しかなく、経験がありません
研修で学んだことと、そこで取り組んだことを具体的に書けば、書類は作れます。第二新卒の採用では、経験の長さより伸びしろが見られます。
辞めたことを親に言いにくいです
伝える前に、辞める理由と次の予定を整理しておくと、話しやすくなります。親に転職を伝えるときの記事も参考にしてください。
体調を崩しているのですが、転職活動をしてもよいですか
体調が優れない場合は、転職の判断より先に、休むことを優先してください。医療機関や専門の相談窓口に相談することも考えてください。
2社目も合わなかったらどうしようと不安です
不安は自然なことです。辞めた理由を整理し、次の職場で確かめることを決めておくと、同じことが起きる可能性を減らせます。
転職エージェントは使えますか
第二新卒向けのサービスを中心に、1年目の人の相談に乗るエージェントも多くあります。辞めるかどうか迷っている段階でも、相談はできます。
退職を言い出せません
退職を言い出せないときの進め方を、別の記事で整理しています。伝える相手、場所、言い方を先に決めておくと、切り出しやすくなります。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① 何が合わないのかを、仕事の中身・環境・働き方・給与に分けて書き出す
② 社内で解決できる悩みかを考え、必要なら上司に相談する
③ 次の職場で確かめることを3つ決める
※ 心や体の不調がある場合は、転職の判断より先に休むこと、専門の窓口に相談することを優先してください
新卒1年目でも、理由を整理して動けば、転職は十分にできます。勢いで辞めるのではなく、次は長く働ける職場を選ぶための準備から始めてください。
この先、読むべき記事
- 第二新卒の転職の基本まとめ|始める前から入社後3か月まで迷ったら読む70記事(転職活動の基本)
- 「3年は続けろ」は本当か|第二新卒が3年ルールを分解して判断する(3年ルール)
- 在籍1年未満の職務経歴書|第二新卒が短い経験を薄く見せない書き方と例文(短い在籍の書類)
- 仕事を辞めたいと思ったとき|第二新卒が最初にやる3つの切り分け(辞めたいときの整理)
- 退職を言い出せないとき|第二新卒が切り出すまでの手順と台本(切り出し方)
- 転職するか残るか|第二新卒が5つの軸で決めきるための判断表(判断の仕方)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。