職場の敬語と言葉遣い|第二新卒が間違えやすい表現と言い換え30例【2026年版】
職場で話すとき、「この敬語の使い方で合っているのだろうか」と不安になることはないでしょうか。新しい職場では、前の会社とは違う言葉遣いを求められることもあり、迷う場面が増えます。
敬語は、完璧に使いこなすことより、よく使う場面の言い回しを正しく覚えておくことが大切です。間違えやすい表現をいくつか押さえておくだけで、言葉遣いの不安はずいぶん小さくなります。
この記事では、敬語の3つの種類、間違えやすい表現と言い換え、社内と社外での使い分け、電話やメールでよく使う言い回しを整理します。
1. 結論:よく使う場面の言い回しを、正しく覚える
| やること | 内容 |
|---|---|
| 3つの種類を知る | 尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いを押さえる |
| 間違えやすい表現を直す | 二重敬語や、よくある言い間違いを直す |
| 社内と社外で使い分ける | 社外の人に、自分の会社の人を高めない |
| よく使う言い回しを決めておく | 電話やメールの決まった言い方を覚える |
敬語に自信がなくても、丁寧に話そうとする姿勢は相手に伝わります。まずは、毎日使う言い回しから正しくしていきましょう。
2. 敬語の3つの種類
| 種類 | 使う場面 | 例 |
|---|---|---|
| 尊敬語 | 相手の動作を高める | いらっしゃる、おっしゃる、ご覧になる |
| 謙譲語 | 自分の動作をへりくだる | 伺う、申し上げる、拝見する |
| 丁寧語 | 話し方を丁寧にする | です、ます、ございます |
一番よく間違えるのは、尊敬語と謙譲語を逆に使うことです。相手のことを話すときは尊敬語、自分のことを話すときは謙譲語、と覚えておいてください。
3. よく使う動詞の言い換え
| ふつうの言い方 | 尊敬語(相手の動作) | 謙譲語(自分の動作) |
|---|---|---|
| 言う | おっしゃる | 申し上げる |
| 行く | いらっしゃる | 伺う、参る |
| 来る | いらっしゃる、お越しになる | 参る |
| 見る | ご覧になる | 拝見する |
| 聞く | お聞きになる | 伺う、拝聴する |
| する | なさる | いたす |
| 知る | ご存じ | 存じ上げる |
| 会う | お会いになる | お目にかかる |
4. 間違えやすい表現と言い換え
| 間違えやすい表現 | 言い換え | 理由 |
|---|---|---|
| おっしゃられる | おっしゃる | 敬語が二重になっている |
| 拝見させていただきます | 拝見します | 謙譲語が重なっている |
| ご覧になられる | ご覧になる | 敬語が二重になっている |
| 了解しました(目上の人に) | 承知しました、かしこまりました | 目上の人には「承知」が無難とされる |
| ご苦労様です(目上の人に) | お疲れ様です | 「ご苦労様」は目上から目下に使うとされる |
| 〇〇でよろしかったでしょうか | 〇〇でよろしいでしょうか | 今のことを過去形で聞かない |
| 〇〇になります(「です」の代わり) | 〇〇です | 何かに変わるわけではない |
| すみません(お礼の場面) | ありがとうございます | お礼は感謝の言葉で伝える |
| なるほどですね(目上の人に) | おっしゃるとおりです、よく分かりました | 目上の人には軽く聞こえることがある |
| 参考になりました(目上の人に) | 勉強になりました | 相手の話を下に見ているように聞こえることがある |
「させていただく」を何にでも使うと、くどく聞こえることがあります。相手の許可を得て何かをする場面以外は、「いたします」「します」で十分です。
5. 社内と社外での使い分け
| 場面 | 間違えやすい言い方 | 正しい言い方 |
|---|---|---|
| 社外の人に、自社の上司のことを話す | 〇〇部長はいらっしゃいません | 部長の〇〇は席を外しております |
| 社外の人に、自社の上司の言葉を伝える | 〇〇部長がおっしゃっていました | 〇〇が申しておりました |
| 相手の会社を呼ぶ(話すとき) | そちらの会社 | 御社 |
| 相手の会社を呼ぶ(書くとき) | 御社 | 貴社 |
| 自分の会社を呼ぶ | うちの会社 | 弊社、私ども |
社外の人と話すとき、自分の会社の人は、上司であっても呼び捨てにし、謙譲語を使います。社内での呼び方と逆になるので、最初は戸惑いやすいところです。
6. 電話とメールでよく使う言い回し
| 場面 | 言い回し |
|---|---|
| 電話を受けたとき | お電話ありがとうございます。〇〇株式会社の△△でございます |
| 担当者が不在のとき | あいにく〇〇は席を外しております。戻りましたら折り返しお電話いたしましょうか |
| 相手の名前を確かめるとき | 恐れ入りますが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか |
| 聞き取れなかったとき | 恐れ入ります、お電話が少し遠いようです。もう一度お願いできますでしょうか |
| メールの書き出し | いつもお世話になっております |
| お願いをするとき | お手数をおかけしますが、〇〇をお願いできますでしょうか |
| 断るとき | せっかくのお申し出ですが、今回は見送らせていただきます |
| メールの結び | 引き続きよろしくお願いいたします |
「恐れ入りますが」「お手数をおかけしますが」などのクッション言葉を前に置くと、お願いや質問が柔らかく伝わります。
7. 敬語が苦手なときの考え方
- 完璧を目指さず、よく使う言い回しから覚える。
- 先輩の電話やメールの言い回しを真似する。
- 迷ったら、丁寧語(です・ます)で話す。
- 間違えたら、言い直せば大丈夫と考える。
- 自分用の言い回しの一覧を作り、見返す。
迷ったときは、無理に難しい敬語を使わず、「です・ます」で丁寧に話すほうが失礼になりにくいものです。難しい敬語を間違えて使うより、伝わります。
今日から試せる5つの点
- 「了解しました」を「承知しました」に変える。
- 「させていただく」を使う場面を減らす。
- 社外の人に話すとき、自社の人を呼び捨てにする。
- お願いの前に「お手数をおかけしますが」を入れる。
- 先輩の言い回しを一つメモして使ってみる。
8. 言葉遣い以外に気をつけたいこと
| 気をつけること | 理由 |
|---|---|
| 話す速さ | 早口だと、敬語が正しくても聞き取りにくい |
| 声の大きさ | 小さすぎると、自信がないように聞こえる |
| 相づち | 「はい」「さようでございますか」など、丁寧な相づちを使う |
| 職場の雰囲気 | 社内では、職場の言葉遣いに合わせる |
社内の言葉遣いは、職場によって違います。社内では丁寧すぎると距離を感じさせることもあるので、周りの人の話し方に合わせてください。
9. よくある質問
「了解しました」は使ってはいけませんか
目上の人や社外の人には、「承知しました」「かしこまりました」を使うのが無難とされます。社内の同僚どうしなら、職場の雰囲気に合わせて構いません。
二重敬語とは何ですか
一つの言葉に、同じ種類の敬語を重ねてしまうことです。「おっしゃられる」のように、尊敬語に「られる」を重ねるのが代表的な例です。
「させていただく」は使いすぎですか
相手の許可を得て何かをする場面では使えますが、何にでも使うとくどく聞こえることがあります。「いたします」で十分な場面も多いです。
社外の人に上司のことを話すとき、どう呼べばよいですか
上司であっても名前を呼び捨てにし、「部長の〇〇」のように役職を前につけます。動作には謙譲語を使ってください。
「御社」と「貴社」の違いは何ですか
話すときは「御社」、メールや書類など書くときは「貴社」を使うのが一般的です。社内の人に話すときは「〇〇社さん」と呼ぶ職場もあります。
敬語を間違えたらどうすればよいですか
気づいたら、落ち着いて言い直せば大丈夫です。間違えたことより、丁寧に話そうとする姿勢のほうが伝わります。
面接でも敬語に気をつけるべきですか
気をつけたほうがよいですが、完璧である必要はありません。「です・ます」で丁寧に話し、「御社」などの基本の言葉を押さえておけば十分です。
社内でも敬語を使ったほうがよいですか
職場の雰囲気によります。入社したばかりのころは丁寧に話し、周りの人の話し方を見て合わせていくのがおすすめです。
10. まとめ:今日やる3つのこと
今日やる3つのこと
① よく使う動詞の尊敬語と謙譲語を、表で確かめる
② 間違えやすい表現を3つ選び、明日から言い換える
③ 電話とメールの決まった言い回しを、メモに残す
※ 敬語の使い方には、場面や職場によって考え方の違いがあります。迷ったときは、職場の先輩の使い方に合わせてください
敬語は、よく使う言い回しを正しく覚えるだけで、不安がずいぶん小さくなります。完璧を目指さず、丁寧に話す姿勢を大切にしてください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。