ワーホリ・留学から帰国して就職する|20代が海外の経験を書類と面接で伝える手順【2026年版】
ワーキングホリデーや語学留学から帰国して、「海外にいた期間を、どう説明すればよいか」と迷う人は多いはずです。仕事の経験として見てもらえるのか、ただの空白期間と思われないか、不安になることもあると思います。
海外での経験は、伝え方しだいで、仕事に生きる経験として評価されます。大切なのは、「海外にいた」ことではなく、「海外で何をして、何が身についたか」を具体的に話すことです。
この記事では、採用する側の見方、帰国前後にやること、海外の期間の書き方、経験の伝え方を整理します。
1. 結論:「何をして、何が身についたか」を具体的に話す
| やること | 内容 |
|---|---|
| 期間を正確に書く | 海外にいた期間と、何をしていたかを書類に書く |
| 経験を具体的にする | 働いた仕事、学んだこと、困ったことと乗り越え方 |
| 仕事につなげる | 身についたことが、応募する仕事でどう生きるか |
| 帰国の理由を整える | なぜ帰国し、なぜ今就職するのかを一文にする |
「英語が話せるようになった」「視野が広がった」だけでは、具体的な力が伝わりません。現地で実際にしたことと、その結果を話してください。
2. 採用する側の見方
| 採用する側が気にすること | 伝えたいこと |
|---|---|
| 海外で何をしていたか | 働いた仕事、学んだことの具体的な中身 |
| なぜ帰国したのか | 前向きな理由(目標を達成した、日本で働きたいことがある) |
| 長く働けるか | また海外に行くつもりがないか、日本で働く理由 |
| 英語の力 | どのくらい使えるか(試験の点数や、使った場面) |
3つ目の「また海外に行かないか」は、採用する側が気にしやすい点です。日本で働きたい理由と、応募する仕事でやりたいことをはっきり伝えると、安心してもらえます。
3. 帰国前後にやること
| 時期 | やること |
|---|---|
| 帰国の2〜3か月前 | 帰国後に目指す職種を決め、求人を見ておく |
| 帰国の1か月前 | 職務経歴書の下書きを作る。オンラインで面談できるエージェントに相談する |
| 帰国直後 | 住民票や保険などの手続きをする |
| 帰国後1か月以内 | 応募を始める |
帰国前から準備を始めると、帰国後の空白期間を短くできます。オンラインで面談や面接ができる会社やエージェントもあるので、現地にいるうちに動き始めることもできます。
帰国後の住民票、健康保険、年金などの手続きは、出国の前の届け出の状況によって変わります。この記事の説明は一般的な整理であり、個別の手続きはお住まいの市区町村の窓口で確認してください。
4. 海外の期間の書き方
2024年 4月 ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在(〜2025年3月)
語学学校に3か月通学後、現地のカフェで接客のアルバイトに従事
| 書く場所 | 書くこと |
|---|---|
| 履歴書の職歴欄 | 滞在の期間と、何をしていたかを一行で |
| 職務経歴書 | 現地で働いた仕事の中身と、身についたこと |
| 資格欄 | 英語の試験の点数(受けている場合) |
| 自己PR | 海外の経験で身についた力と、応募する仕事での生かし方 |
海外の期間を書かずに済ませると、空白期間に見えてしまいます。滞在の目的と、何をしていたかを正確に書いてください。
5. 経験の伝え方
| ぼんやりした伝え方 | 具体的な伝え方 |
|---|---|
| 英語が話せるようになった | カフェで毎日約100人のお客様の注文を英語で受けていた |
| 視野が広がった | 国籍の違う同僚と、仕事の進め方をすり合わせる経験をした |
| 行動力がついた | 到着後2週間で、自分で仕事を探して採用された |
| いろいろな経験をした | 語学学校で3か月学んだ後、接客の仕事を8か月続けた |
数字や具体的な場面を入れると、海外の経験が仕事の力として伝わります。困ったことと、それをどう乗り越えたかを一つ用意しておくと、面接の深掘りにも答えられます。
6. 面接での例文
(例・架空)オーストラリアに1年滞在し、語学学校で3か月学んだ後、現地のカフェで接客の仕事を8か月続けました。国籍の違う同僚と働く中で、伝え方を相手に合わせて変えることを身につけました。帰国したのは、1年で英語で仕事ができるようになるという目標を達成したためです。今後は、日本で外国人のお客様が多いホテルの仕事に関わり、海外で身につけた接客の力を生かしたいと考えています。
| 例文のポイント | 理由 |
|---|---|
| 期間と、何をしたかを具体的に | 空白ではなく、経験だと伝わる |
| 身についたことを一つに絞る | 話がまとまる |
| 帰国の理由を前向きに | 目標を持って行動したことが伝わる |
| 応募する仕事につなげる | 日本で働く理由が伝わる |
7. 英語を生かす仕事と、生かさない仕事
| 選び方 | 仕事の例 | 考えること |
|---|---|---|
| 英語を生かす | ホテル、旅行、貿易事務、外資系の会社、外国人のお客様が多い店舗 | 求められる英語の力と、自分の力が合うか |
| 英語以外の力を生かす | 営業、接客、事務など | 海外で身についた行動力や、相手に合わせる力を伝える |
英語を使う仕事を選ばなくても、海外の経験は生かせます。知らない環境で仕事を見つけ、続けた経験は、どの仕事でも評価される力です。
8. 避けたい伝え方5つ
| 避けたい伝え方 | 何が問題か | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 「楽しかった」が中心 | 仕事の力が伝わらない | したことと、身についたことを話す |
| 英語の力を大きく言う | 面接で確かめられることがある | 使った場面と、試験の点数で示す |
| 帰国の理由が「お金がなくなった」だけ | 計画性を心配される | 目標や、日本でやりたいことと合わせて話す |
| また海外に行きたいと話す | 長く働けるか心配される | 日本で働く理由を話す |
| 海外の期間を書かない | 空白期間に見える | 期間と目的を正確に書く |
海外での経験を話すときは、帰国後に何をしているかも一言添えてください。応募に向けて準備していることが伝わると、安心してもらえます。
帰国の理由と日本で働く理由は、書類と面接で同じ内容にそろえておいてください。
9. よくある質問
ワーホリの期間は、職歴として書けますか
現地で働いた経験は、雇用の形(アルバイトなど)を書いたうえで、職歴として書いて構いません。語学学校に通っていた期間は、学んだこととして書いてください。
英語の試験は受けたほうがよいですか
英語を使う仕事を目指す場合は、試験の点数があると力を示しやすくなります。英語を使わない仕事であれば、必須ではありません。
帰国してから時間がたってしまいました
帰国後に取り組んでいることがあれば話してください。応募に向けて準備していることも、前に進んでいる証拠になります。
海外に行く前に会社を辞めています。どう説明すればよいですか
辞めた理由と、海外に行った目的を、筋の通った形で話してください。行く前に決めていた目標と、それを達成したかを伝えると、計画性が伝わります。
第二新卒として応募できますか
年齢や社会人の経験の長さによっては、第二新卒や若手の枠で応募できます。求人の応募の条件を確かめてください。
外資系の会社に入りたいです
外資系の会社では、英語の力に加えて、仕事の経験や専門の力が求められることが多いです。求められる条件を一つずつ確かめてください。
帰国後の手続きは何が必要ですか
住民票の転入、健康保険や年金の手続きなどが必要になることがあります。出国前の届け出の状況で変わるので、お住まいの市区町村の窓口で確認してください。
海外の経験を、営業の仕事でどう生かせますか
知らない環境で人と関係を作ってきた経験は、新しいお客様と信頼を作る営業に生かせます。具体的な場面を一つ話せるように準備してください。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① 海外でしたことと、身についたことを具体的に書き出す
② 帰国の理由と、日本で働きたい理由を一文にまとめる
③ 目指す職種を決め、海外の経験がどう生きるかを書く
※ 帰国後の手続きの説明は一般的な整理です。個別の手続きはお住まいの市区町村の窓口で確認してください
海外での経験は、「何をして、何が身についたか」を具体的に話せば、仕事に生きる経験として伝わります。帰国前から準備を始め、空白期間を短くして就職につなげてください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。