人事評価の自己評価の書き方|第二新卒が伝わる振り返りを書く型と例文【2026年版】
転職して初めての人事評価の時期になると、「自己評価に何を書けばよいのか分からない」「自分を高く書きすぎても、低く書きすぎても良くない気がする」と迷う人は多いはずです。
自己評価は、自分をよく見せるための文章ではありません。何をして、どうなったか、次にどうするかを、事実で伝える文章です。型に沿って書けば、評価する側にも伝わりやすくなります。
この記事では、自己評価で見られていること、日頃から残しておく記録、書き方の型と例文、うまくいかなかったことの書き方、評価面談での話し方を整理します。評価の仕組みは会社ごとに違うため、書く項目や形式は、会社の決まりに合わせてください。
1. 結論:「やったこと・結果・次にやること」を事実で書く
| 書くこと | 内容 |
|---|---|
| 目標 | 期の初めに決めた目標 |
| やったこと | 目標に向けて具体的に何をしたか |
| 結果 | 数字や事実で、どうなったか |
| 振り返り | うまくいった理由、いかなかった理由 |
| 次にやること | 次の期に何をするか |
「頑張りました」より「〇〇を△回行い、□□になりました」のほうが伝わります。評価する人は、あなたの仕事をすべて見ているわけではないからです。
2. 自己評価で見られていること
| 見られていること | 内容 |
|---|---|
| 目標に対する結果 | 決めた目標をどこまで達成したか |
| 取り組みの中身 | 結果に至るまで、どう動いたか |
| 自分を客観的に見られているか | 良かった点と足りなかった点の両方を書けているか |
| 次への考え | 振り返りを次にどう生かすか |
自己評価は、上司との認識をすり合わせる材料でもあります。上司が知らなかった取り組みを伝える機会にもなるので、遠慮せずに事実を書いてください。
3. 日頃から残しておく記録
| 残しておくこと | 例 |
|---|---|
| やったことと日付 | 10月:新しい取引先3社に初回訪問 |
| 数字 | 対応件数、作業時間、ミスの回数 |
| 周りからの言葉 | お客様や先輩からのお礼 |
| うまくいかなかったこと | 締め切りに遅れた件と、その後の工夫 |
| 新しく覚えたこと | 任された作業、使えるようになった道具 |
評価の時期になってから思い出そうとしても、細かいことは忘れてしまいます。週に一度、5分ほどで記録しておくと、自己評価を書くときに困りません。日報や週報を書いている場合は、それを見返すのも一つの方法です。
4. 書き方の型と例文
(例・架空)
目標:担当する取引先からの問い合わせに、2日以内に返事をする割合を9割以上にする。
やったこと:問い合わせを一覧にまとめ、毎朝と夕方に確認する時間を決めた。分からない問い合わせは、受けた日のうちに先輩に相談するようにした。
結果:期の後半3か月は、2日以内に返事をした割合が9割を超えた。前半3か月は8割ほどだった。
振り返り:前半は確認の時間が決まっておらず、返事が遅れることがあった。時間を決めてからは安定した。
次にやること:よくある問い合わせの答えを手順書にまとめ、返事にかかる時間をさらに短くする。
結果は、できるだけ数字で書いてください。数字にしにくい仕事でも、「何件」「何回」「何日」と数えられるものを探すと、伝わりやすくなります。
5. うまくいかなかったことの書き方
| 書くこと | 例 |
|---|---|
| 事実 | 目標の新規訪問20社に対し、12社だった |
| 理由 | 既存の取引先への対応に時間がかかり、訪問の時間が取れなかった |
| やった工夫 | 後半は、週の初めに訪問の時間を先に予定に入れた |
| 次にやること | 既存の対応の手順を整え、訪問の時間を週に半日確保する |
うまくいかなかったことも、隠さずに書くほうが信頼されます。理由と次の工夫がセットで書かれていれば、「自分を客観的に見られる人」として受け取られます。ただし、他の人のせいにする書き方は避けてください。
書く前に確かめる5つの点
- 期の初めに決めた目標を確かめたか。
- 日頃の記録や日報を見返したか。
- 結果を、数字や事実で書けているか。
- うまくいかなかったことも、理由と次の工夫を添えて書いたか。
- 会社の決まった形式や字数に合っているか。
6. 評価面談での話し方
- 自己評価に書いたことを、短く要点だけ話す。
- 上司の評価が自分の評価と違う場合は、理由を聞く。
- 次の期に期待されていることを確かめる。
- 次の期の目標を、上司と一緒にすり合わせる。
- 最後に、面談の時間へのお礼を伝える。
(例)自己評価との違いについて、どのような点を見て判断されたか教えていただけますか。次の期に生かしたいと思っています。
評価が思っていたより低くても、その場で反論するより、理由を聞くことを優先してください。理由が分かれば、次の期に何をすればよいかがはっきりします。
7. よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 自己評価は高く書いたほうが得 | 事実と離れていると、上司との認識のずれが目立つ |
| 謙遜して低く書くのが美徳 | やったことが伝わらず、正しく評価されにくい |
| うまくいかなかったことは書かないほうがよい | 理由と次の工夫を書けば、むしろ信頼につながる |
| 上司はすべて見ている | 見えていない取り組みも多い。書いて伝えることが大切 |
8. 避けたい書き方5つ
| 避けたい書き方 | 何が問題か | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 「頑張りました」だけ | 何をしたか伝わらない | やったことと結果を書く |
| 数字がない | どのくらいできたか分からない | 件数や回数で示す |
| 他の人のせいにする | 責任を逃れているように見える | 自分にできたことを振り返る |
| 目標と関係ないことばかり書く | 評価の材料にならない | 目標ごとに書く |
| 次にやることがない | 振り返りが生かされない | 次の期の行動を一つ書く |
週に一度の記録の型
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 今週やったこと | 目標に関わることを中心に三つほど |
| 数字 | 件数、回数、時間など |
| 周りの声 | お礼や指摘など |
| 気づき | うまくいった理由、いかなかった理由 |
記録は箇条書きで十分です。評価の時期にまとめて見返すと、自己評価に書くことが自然とそろいます。
9. よくある質問
入社して間もなく、書くことがありません
覚えた仕事、任されるようになった作業、周りからの言葉など、小さなことでも構いません。入社してからできるようになったことを、時期と一緒に書いてください。
数字にできない仕事です
「何件」「何回」「何日」と数えられるものを探してください。手順書を何本作った、問い合わせに何件答えた、など、工夫すれば数えられるものは見つかります。
自己評価の点数は、どのくらいにすればよいですか
事実に沿って、決められた基準に当てはめてください。高すぎず低すぎず、理由を説明できる点数にするのが基本です。会社の基準の見方が分からない場合は、上司や人事に確かめてください。
上司の評価に納得できません
まずは理由を聞いてください。それでも納得できない場合は、次の期に何をすれば評価が上がるのかを具体的に確かめておくと、前に進みやすくなります。
目標が途中で変わりました
変わった時期と理由を書き、変わった後の目標に対する結果を書いてください。期の途中で上司と目標を見直した記録があれば、それも添えます。
周りの協力で達成できた結果は書いてもよいですか
書いて構いません。そのうえで、自分がどの部分を担ったかをはっきり書いてください。周りへの感謝を一言添えるのもよいでしょう。
評価と給料の関係が分かりません
評価がどのように給料や昇格に結びつくかは、会社ごとに決まりが違います。一般的な整理としてはここまでで、自分の場合は会社の制度の資料や人事の担当者に確かめてください。
書く時間が取れません
日頃の記録があれば、まとめる時間は短く済みます。次の期からは、週に5分の記録を習慣にしてください。
10. まとめ:次の評価に向けてやる3つのこと
次の評価に向けてやる3つのこと
① 週に一度、やったことと数字を5分で記録する
② 自己評価は「目標・やったこと・結果・振り返り・次にやること」の型で書く
③ 評価面談では、自分の評価との違いの理由と、次の期に期待されることを聞く
※ 評価の仕組みや給料との関係は会社ごとに違うため、自分の場合は会社の制度の資料や人事の担当者に確かめてください
自己評価は、事実を型に沿って書くだけで、ぐっと伝わりやすくなります。日頃の記録を習慣にして、次の評価に備えてください。
この先、読むべき記事
- 仕事の基本まとめ|第二新卒が新しい職場で信頼を積む52記事(仕事の基本の全体像)
- 入社後の目標設定と最初の評価面談|第二新卒が最初の期にやること(目標の決め方)
- 目標の数字が届かない月が続くとき|第二新卒が「向いていない」と決める前の4つの切り分け(目標未達のとき)
- 上司との1on1の使い方|第二新卒が評価と成長につなげる(上司との対話)
- 日報・週報の書き方|第二新卒が5分で書いて評価につなげる型(日頃の記録)
- 指摘やフィードバックを受け止められないとき|第二新卒が事実と評価を切り分ける4ステップ(評価の受け止め方)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。